【7月9日日本公開】ベトナム映画『走れロム』予告編解禁～タブーに切り込み、ベトナムの闇を照らし出した衝撃作～

2021-05-12

期待の新鋭、チャン・タン・フイ(Trần Thanh Huy)監督の長編デビュー作にして、第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門最優秀作品賞受賞ほか多くの映画祭で高い評価を受けた映画『走れロム(原題：Ròm)』の予告編が解禁されました。

また、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴い、当初予定していた6月11日(金)の公開日を変更し、7月9日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開となります。

予告編

ほとばしる疾走感！スタイリッシュな映像で魅せる予告編解禁

ハイリスク・ハイリターンの違法くじの予想を立て、賭け屋との橋渡し「走り屋」を生業としている孤児の少年、ロム(Ròm)。予告編では、同じ境遇に立つ同業者のライバル、フック(Phúc)と激しく競い合いながら、ホーチミン市の狭い路地や大通りを縦横無尽に駆け巡る姿が疾走感あふれる映像で活写されています。ベトナムでは庶民の生活の一部になっている「闇くじ」に翻弄される人々の様子も悲哀をにじませリアルに映し出しています。

『走れロム』

検閲＆修正の苦難を経て『TENET テネット』を超える大ヒット

チャン・タン・フイ監督の長編デビュー作にして、世界で輝かしいデビューを飾った『走れロム』。しかし、社会主義国家のベトナムにおいて顕在化させたくない「闇くじ」を描いたことで、ベトナム当局の検閲が入り、修正を余儀なくされました。

そうした苦境を乗り越え迎えた2020年9月の本国での公開は、ロングランヒット中だったクリストファー・ノーラン監督の超大作『TENET テネット』を興行成績で上回る、驚くべきヒットを記録。ミニシアター文化のないベトナムで、インディペンデント映画が商業的にも成功をおさめる一大センセーションを巻き起こしました。

新世代の寵児のもとに、才能豊かなメンバーが集結

過酷な環境下、必死に生き抜く主人公ロムを監督の実弟でもあるチャン・アン・コア(Trần Anh Khoa)がエネルギッシュに体現。『青いパパイヤの香り』『ノルウェイの森』で知られる名匠トラン・アン・ユン(Trần Anh Hùng)がプロデューサーとして参加し、編集には、アピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品を手がけるタイの名編集者リー・チャータメーティクン、音楽は河瀨直美監督『朝が来る』など国際的に活躍するトン・タット・アン(Tôn Thất An)が担当。臨場感あふれるカメラワークの立役者は、フイ監督が絶対の信頼を置く若手撮影監督のホープ、グエン・ヴィン・フック(Nguyễn Vinh Phúc)。

ストーリー

活気に満ちたサイゴンの路地裏にある古い集合住宅。住民たちは投資家を装う詐欺師の債権者から多額の借金を背負い、アパートを維持するため大金が当たる「闇くじ」に熱中している。14歳の孤児ロムは、そこで宝くじの当せん番号を予想し「賭け屋」に繋ぐ「走り屋」として生計を立てていた。地上げ屋から立ち退きを迫られている裏町の住民たちを救うため、生き別れになった両親を捜すため、ロムはライバルの走り屋フックと競り合いながら、巨額の当せん金が手に入る危険な違法くじで一攫千金の賭けに出る――！

前売鑑賞券：5月14日(金)発売

作品にちなんで前売り券特典は「本物の宝くじ」。宝くじ付き(＆オリジナルポストカード)で1500円(税込)となります。

劇場窓口で『走れロム』前売り券1枚購入につき、宝くじ1枚が付いてきます(数量限定)。宝くじは「第2504回東京都宝くじ」で、1等の当せん金は1000万円。当せん発表日は6月4日(金)。

宝くじ公式サイト：https://www.takarakuji-official.jp/schedule/tokyo.html