【ベトナムフェスティバル2019】レポート~1日目~【ベトナムエンタメおっかけ通信 第1号】

2021-03-22

ベトナムエンタメおっかけ通信

日本国内最大級の日越交流イベント「ベトナムフェスティバル2019」が、6月8日・9日の両日に東京・代々木公園で開催されました。

私も2日間、当サイトでも365dabandネタなどでしばしばご紹介させていただいているイラストレーターのハタメさんことハタメグミさんと一緒にステージメインでがっつり盛り上がりました。なんと上のバナーも描いていただきました~!これから、2人で参戦したイベントやベトナムエンタメ語りなどを「ベトナムエンタメおっかけ通信」シリーズとしてお届けしてまいります。

ハタメグミさんのウェブサイトはこちら↓
はためにっき

今回、両日とも色々と楽しすぎてレポが長くなりそうなので、1日目と2日目に分けます。1日目は、【9Flowers】【虹ユニバース】【NMB48 石田優美(ベトフェスアンバサダー2019)×ベトナムフェスティバル事務総長 青柳陽一郎 SPECIAL TALK】【Love VIETNAM SHOW(Uyên Linh / Microwave Khanh / Phạm Quỳnh Anh / YORI / GYPSY QUEEN / NMB48 石田優美)】の4企画についてです!

ベトナムフェスティバル概要

今年で11回目を迎えた「ベトナムフェスティバル」。東京の真ん中でベトナムの伝統芸能や日越アーティストのパフォーマンス、様々なベトナム料理が楽しめるというイベントです。今年は天候がいまいちでしたが、公式ウェブサイトによると、推定来場者数13万人とのこと。来場者の中でもベトナム人の割合が年々増えている気がします。

ベトフェスといえばおいしい食べ物!

10年ほど前は飲食ブースにタイ料理なども混じっていたり(今回も数店はありましたが)、ベトナム料理といえばフォーと生春巻きがメインだったりという印象でしたが、近年はあちこちにベトナム人経営のベトナム料理屋が増えていることもあり、ブースもベトナム料理がほとんどで、店員さんもベトナム人が多いなぁと感じました。さらにメニューもバラエティに富んでいて、特にバインミーやタピオカミルクティーが人気のよう。あと、ベトナムでおやつによく食べるBánh tráng trộn(バインチャンチョン:ライスペーパーを細かく切って、ビーフジャーキーや干しエビ、青いマンゴー、ピーナッツなどと和えたもの)などのB級グルメなどもありました。

総合司会は今年もフォンチー!

フォンチー総合司会は例年と同じく、日本生まれ日本育ちのベトナム人で、元アイドリング!!!のフォンチーちゃんが務めました。フォンチーちゃん、何度もアオザイを着替えていたのですが、黒にグリーン、オレンジなどなど色が変わるたびに雰囲気も変わって、とてもすてきでした。そして今年は、ベトナムの血が8分の1入ったワンエイスであるNMB48の石田優美ちゃんが「ベトフェスアンバサダー2019」に就任しました。

サイゴン・クチュール

サイゴン・クチュールのポスター1日目、会場のあちこちにベトナム映画「サイゴン・クチュール(Cô Ba Sài Gòn)」のポスターが!※ベトナム映画祭2018では「仕立て屋 サイゴンを生きる」のタイトルでした。

「サイゴン・クチュール」、いよいよ2019年12月に日本で公開です!このポスター、ベトナム版と同じデザインで、レトロで本当にかわいい。エースコックさんのブースには7連で貼られていました(2日目は雨のためか全て剥がされていました…残念)。

サイゴン・クチュールに出演しているS.Tのアップ

私とハタメさん、365daband推しなので、「このS.Tかわいい!」とポスターの前で盛り上がる。そしてS.Tのところだけアップで撮ってみる。手がきれい…。

サイゴン・クチュール3

Sanshin VietnamさんのブースにはNgô Thanh Vân(ゴー・タイン・バン)とNinh Dương Lan Ngọc(ニン・ズオン・ラン・ゴック)のロールアップバナーも。

「サイゴン・クチュール」の日本公開に向けた情報は当サイトでも引き続き追ってまいります!

【ベトナム映画名鑑】サイゴン・クチュール (Cô Ba Sài Gòn)

9Flowers

9Flowers1日本で活動するベトナム伝統舞踊団グループ「9flowers」。2018年9月21日に結成され、メンバーはベトナム人15人(結成当初は5人)。伝統的な民族衣装と踊りで農村の様子を描いたり(「A O SHOW」や「The Mist」のような感じ)、アオザイ姿でV-POPに合わせて踊ったり、ダンスナンバーで魅せたりと、幅広いパフォーマンスでした。

色とりどりのアオザイ。中央の2人が着ているレトロなタイル柄のアオザイは「サイゴン・クチュール」にも出てくるようなデザインで、ベトナム現地でも「サイゴン・クチュール」の公開がきっかけで流行った柄です。ちょうどこのパフォーマンスの時のBGMはĐông Nhi(ドン・ニー)の「Cô Ba Sài Gòn」(「サイゴン・クチュール」のOST)。アオザイもBGMもぴったりだったので、映画の紹介もして欲しかった~と悔やむ私たち。

9Flowers2雰囲気ががらりと変わってダンスナンバー。女性陣の衣装もセクシー。

9Flowers3

そうそう、9flowersは「漂うがごとく(Chơi Vơi)」と「ベトナムを懐う(Dạ Cổ Hoài Lang)」の上映に合わせて、2019年4月7日に新宿K’s cinemaでミニライブを行っていました。

「漂うがごとく」「ベトナムを懐う」ベトナム映画2本が日本で同時公開!※劇場追加

虹ユニバース

虹ユニバース1ホーチミン市を拠点に「ベトナム初の日本式アイドルグループ」として活動している「虹ユニバース(Niji Universe Inc.=虹バス)」。今回、虹ユニバースがベトフェスに出演すると知ってものすごく喜びました。

というのも、2015年12月6日にホーチミン市で開催された「OTAKU FESTIVAL」というイベントに遊びに行き、虹のステージを初めて観て、かわいい女の子たちがAKB48などの日本の女性アイドルグループの曲を歌って踊っている姿に衝撃を受けて、以来ずっとこっそり応援していたのです。この時は、ベトナム住みます芸人のダブルウィッシュとステージ上で共演していて、ぐでたまダンスを踊っていたのを覚えています。その後も現地のジャパンフェスティバルで見かけたり、活動の場が広がっているのを嬉しく思っていました!SGO48の結成時には、当サイトでも虹の子がメンバー入りしたら良いなぁなんてつぶやいたり。

もともと大所帯の虹ですが、出演は(↑の写真左から)ねこねこちゃんゆみちゃんささちゃんの3人。そして虹のリーダーのふぅちゃんがスタッフとして訪日。ハタメさんと2人でふぅちゃんに話しかけておしゃべりさせていただいた話は2日目の記事で。

虹ユニバース2

虹ユニバース3MCは日本語(ねこねこちゃん担当)とベトナム語でした。衣装もみんなちょっとずつ違うのがかわいい。3人とも日本で初めてのライブとは思えないくらいの堂々っぷりで、若さあふれてかわいかった~!

NMB48 石田優美×ベトフェス事務総長 青柳陽一郎 SPECIAL TALK

NMB48 石田優美×ベトフェス事務総長 青柳陽一郎 SPECIAL TALK1虹ユニバースと同じくSGO48の結成時に当サイトで言及した、NMB48の副キャプテンの石田優美ちゃん。「ベトフェスアンバサダー2019」を務めた優美ちゃんと、ベトフェス事務総長であり衆議院議員でもある青柳陽一郎氏のトークショー(約20分間)でした。ちなみに今回、写真OK、SNS拡散OK。

客席には大阪からいらっしゃったというファンの方もたくさん。優美ちゃんは日本とベトナムの血が8分の1入ったワンエイスで、お母さまがベトナム語の通訳をしていらっしゃるそう。おばあさまのベトナム語は割と聞き取れるそうで、話すことはあまりできないものの「Bà ơi, (con) đói bụng!(おばあちゃん、おなかすいた!)」をよく使うとのこと(関西弁混じりの「おばあちゃん、おなかすいた!」がかわいかった)。青柳さんも「ぜひ来年も引き続き(アンバサダー)やってくださいね!」とおっしゃっていました。

NMB48 石田優美×ベトフェス事務総長 青柳陽一郎 SPECIAL TALK2

アイドルと政治家である2人の共通点は「たすきをかけて選挙をする」。どうすれば選挙に勝てるか、という話になり、「(ファンを)キュンとさせる技は?」という青柳さんの無茶ぶりにキャッチフレーズを披露する優美ちゃん。アイドルと客席のファンの掛け合いにテンションが上がる。

そしてまだまだ時間があるということで、会場のお客さんから質問を受け付ける。①客「どのぐらい緊張しているか」→石田「100%」、②「ベトナムに行ったことがあるか」→石田「小さい頃にお母さんの仕事の都合で行ったことがある。ベトナムに出張してみたい」→青柳「前向きに検討します」→石田「あ、『政府かよ!』」(青柳さんが「前向きに検討します」と言ったら「政府かよ!」と突っ込むという仕込みを緊張のため忘れていた優美ちゃん)、③客「ベトナム人の印象」→石田「笑顔がすてき」。

NMB48 石田優美

優美ちゃん、「ベトナムに進出してコンサートをしてみたい」「日本とベトナムの懸け橋になりたい」と今後のベトナム関連の活動にも前向きでした!

Love VIETNAM SHOW

1日目のステージのラストは「Love VIETNAM SHOW」。

アジア各国で公演を行い、ベトフェスでは初回の2008年からホストバンドを務めている日本のバンド「GYPSY QUEEN(ジプシークイーン)」、そしてベトナムの人気アーティストたちが出演。今年はベトナムから、女性歌手Uyên Linh(ウエン・リン)さん、ロックバンド「Microwave(マイクロウェーブ)」のメインボーカルTuấn Khanh(トゥアン・カイン)さん、女性歌手Phạm Quỳnh Anh(ファム・クイン・アイン)さん、ダンスグループ「Lip B(リップビー=Light In Pandora Box)」のメンバーで6月に日本でソロデビューしたばかりのYORI(ヨリ)ちゃんの4人が日本を訪れ、ステージでパフォーマンスを披露しました。ラストにはNMB48石田優美ちゃんやフォンチーちゃんも登場しました。

ちなみにクイン・アインさんは今回がベトフェス初出演、ウエン・リンさんとマイクロウェーブのトゥアン・カインさんの2人はいずれも2016年のベトフェスに出演しており、今回が2回目でした。以下、セトリの曲名の部分に本家のYouTube動画を貼りましたので、ぜひ動画も観ていただきたいです!

GYPSY QUEEN(ジプシークイーン)

GYPSY QUEEN(ジプシークイーン)ベトナム語の曲「Nối Vòng Tay Lớn」で始まり、2曲目はオリジナル曲「Saigon City」。

Shinon(シノン)さんとクイン・アインさんのコラボレーション

3曲目は五輪真弓「心の友(ベトナム語:Khi Cô Đơn Anh Gọi Tên Em)」。GYPSY QUEENのShinon(シノン)さんが日本語で、途中からクイン・アインさんが登場してベトナム語で歌い、最後は2人で日本語で歌いました。

Phạm Quỳnh Anh(ファム・クイン・アイン)

Phạm Quỳnh Anh(ファム・クイン・アイン)MCはほぼベトナム語で、日本語で挨拶も。ちなみに彼女はこの落ち着きっぷりながら1984年生まれです。「ニッポンダイスキ!」がとてもかわいかった。そして話し方も仕草もお上品で、歌声も染み入り、見惚れて聴き惚れてしまいました。ベトナム人のお客さんたちが大合唱していたのも印象的。

セットリストは「Bụi Bay Vào Mắt」、「Tình Yêu Cao Thượng」(アカペラでフレーズ少しだけ)、「Tất Cả Sẽ Thay Em」、「Nợ Ai Đó Cả Thế Giới」。

中でも「Tất Cả Sẽ Thay Em」は、ベトフェス1日目のちょうど1年前、2018年6月8日にリリースされ、YouTubeの視聴回数は間もなく3000万回に達します。

Microwave(マイクロウェーブ)Tuấn Khanh(トゥアン・カイン)

Microwave(マイクロウェーブ)Tuấn Khanh(トゥアン・カイン)マイクロウェーブは2001年に活動を開始したロックバンドで、現在のメンバーは4人。ニュー・メタルを取り入れ、2005年リリースのファーストアルバム「Lối thoát」がヒットしその名が知られるようになったそう。3オクターブのハイトーンボイスがものすごい。

セトリは、「Phai」、「Những Chuyến Đi Dài」、「Chỉ Là Giấc Mơ」、「Tìm Lại」。「Những Chuyến Đi Dài」以外はマイクロウェーブの楽曲です。

で!この「Những Chuyến Đi Dài」。トゥアン・カインさんが曲紹介をした時、思わず「うわぁ!」と声が出てしまった。この曲、ベトナムの伝説のロックバンドといわれる「Bức Tường(ブックトゥオン)」の楽曲です。このブックトゥオンのメインボーカルだったのが、Trần Lập(チャン・ラップ)さん。チャン・ラップさんはベトナムにおけるロックの普及に大きく貢献した人物だったのですが、2016年にがんのため41歳という若さで亡くなってしまいました。2012年ごろ、チャン・ラップさんがオーディション番組「The Voice(Giọng hát Việt)」の審査員だった頃にこの番組が好きでよく観ていて、入れ墨にごつい見た目ながらものすごく優しく、すてきな人柄にひかれてとても好きだったのでした。という流れで、今回トゥアン・カインさんバージョンの「Những Chuyến Đi Dài」が聴けてとても嬉しかった。

Uyên Linh(ウエン・リン)

Uyên Linh(ウエン・リン)1987年生まれとは思えない大物感。セトリは「Hello Vietnam」、「Đại Lộ Tan Vỡ」、「Bài Hát Của Em」、「The Colors of Vietnam」、「Đi Để Trở Về」。

ここでも色々と書き足したいのですが、まず「Hello Vietnam」、この曲は色んなアーティストが歌ったりBGMで使われたりしていて、今回のベトフェスだけでも何度も耳にしました。ハタメさんからベトナム国内線の目的地到着後の機内BGMだと聞いて、確かに聴いたことがある…と記憶がよみがえりました。

ここで感動したのが、観客がペンライトの代わりにスマホのライトを付けてワイパーし始めたこと!なるほど~と思って一緒に振って、とてもきれいだったし楽しかった!現地ではサッカーのときにもよくやるのだそうです。

「The Colors of Vietnam」は、越僑(ベトナム出身オーストラリア国籍)のThanh Bùi(タイン・ブイ)が作った楽曲。タイン・ブイもThe Voiceの審査員だったことがあり、この番組で知って好きになりました。とにかく良い曲がたくさんなので、「Thanh Bùi」で調べて色々聴いてみてください。

「Đi Để Trở Về」は、 映画「ベトナムを懐う(Dạ Cổ Hoài Lang)」の曲。日本でも公開されているので、馴染みのある方も多いのではないでしょうか。

YORI(ヨリ)

YORI(ヨリ)2019年6月5日に日本でミニアルバム「Love You Want You」をリリースしてソロデビューを果たしたYORIちゃん。とにかくかわいい。セトリは、小比類巻かほるのカバー曲「Hold On Me」、Lip Bの楽曲「Love You Want You」の日本語バージョン、「Bùa Yêu」。歌もダンスもかわいいしかっこいい。日本語の勉強中だそうです!ミニアルバム「Love You Want You」はAmazonなどでも購入できますのでぜひ。プロフィールの詳細はデータベースをご覧ください。

【ベトナム芸能人名鑑】YORI (ヨリ)

テーマソング「Happy To See You」

テーマソング「Happy To See You」をアーティスト勢ぞろいでラストはフォンチーちゃんや優美ちゃん、他のアーティストの皆さんも再び登場し、GYPSY QUEENが手掛けたベトフェスのテーマソング「Happy To See You」を全員で。豪華アーティストが勢ぞろいし、1日目のラストは圧巻でした!

最後に、ベトナム人アーティスト4人の写真を。

Love VIETNAM SHOW

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