ベトナム映画「パパとムスメの7日間」原作者・五十嵐貴久先生インタビュー

ベトナム映画「パパとムスメの7日間(Hồn papa da con gái)」は、「サイゴン・ボディガード(Vệ sĩ Sài Gòn)」に続いて落合賢監督が手掛けたベトナム映画の2作目で、2018年12月28日ベトナム公開です。

この映画は、日本の小説家である五十嵐貴久先生が2006年10月に発表した同名小説が原作。日本で2007年に舘ひろし、新垣結衣の主演でドラマ化されたほか、韓国でも2017年に映画化されています。

A-TIM’sは、2018年12月20日にホーチミン市で行われたプレミア試写会に登壇した五十嵐先生に、「パパムス」のベトナムでの映画化に対する感想などお話をおうかがいしました。

五十嵐貴久先生インタビュー

―――日本でのドラマ化、韓国での映画化に続いてベトナムでの映画化となりましたが、最初に「ベトナムで映画化する」というお話をうかがった時、どのようなお気持ちでしたか?

驚きました。本当にありがたいです。日本人はベトナムに関する知識がほぼない中で、そういうところからお声がかかるというのはとても嬉しいですね。親と子供にはどんな国でもどんな文化でも同じ感情があると思うので、こうしてベトナムで(自分の作品が)映画化されるのはとても嬉しいですし、とにかくありがたいです。

―――映画をご覧になって、ベトナム版に対する率直な感想を教えてください。

率直な感想というと、この映画自体がベトナム語なので言葉が単純にわからないというのがありまして、さらに私は英語の字幕もあまりわからないので(本編はベトナム語に英語字幕付き)、全体像や設定をつかむのが(言葉の問題で)難しかったです。皆さんが笑っているところも何に笑っているのかわからなかったり。でも、皆さんが楽しそうに演じていらっしゃったのでとても良かったです。特に、親子役の2人のキャスティングが私の理想に近いと思いました。ぜひ、この作品もベトナムでヒットして欲しいです。

―――日本版、韓国版、ベトナム版でそれぞれ原作との相違点があるかと思いますが、そういった点についてはどのように受け止めていらっしゃいますか?

私は自分の作品が映像化されるときは、その監督さんやプロデューサーの方に全てを委ねているので、そこはお任せしています。今回なら、落合監督の意図や解釈に委ねています。それぞれの国でお国柄というのもあるでしょうし、そういった中で日本人には理解できない点もあるでしょうし、逆もしかりですので。新しい作品として受け入れて楽しんでいます。

―――落合監督ご自身と、監督の作品に対する感想を教えてください。

落合監督は、まずイケメン。そして高身長。この時点で既に私としてはえー!という感じなのですが(笑)、さらに日本だけでなく世界でも活躍されていて本当にすごいなと思います。「サイゴン・ボディガード」はストレートに面白い、という感想です。落合監督は、日本、アメリカ、ベトナムに限らず、ワールドワイドに活躍する、期待すべき監督だと思います。

―――五十嵐先生、ありがとうございました!

五十嵐貴久先生

A-TIM’s宛てに直筆サインもいただきました。

五十嵐貴久先生サイン

五十嵐貴久先生プロフィール

五十嵐 貴久(いがらし たかひさ)

1961年生まれ。東京都出身。成蹊大学文学部卒業後、1985年に扶桑社に入社。1997年より小説を書き始め、2001年に初の長編小説「TVJ」で第18回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞。同年、「リカ」で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞し、翌2002年に小説家デビュー。

「リカ」シリーズ、「交渉人」シリーズ、「パパとムスメ」シリーズをはじめ、様々なジャンルの小説を手掛けており、「リカ」、「交渉人」、「パパとムスメの7日間」など映像化された作品も多い。「パパとムスメの7日間」は2007年に日本でテレビドラマ化、2017年に韓国で映画化、2018年にベトナムで映画化されている。

2018年12月21日、最新作「コヨーテの翼」(双葉社)を発売した。

パパとムスメの7日間プレミア試写会の模様はこちら

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