第72回カンヌ映画祭、ベトナム人監督が「イリー短編映画賞」受賞

フランス・カンヌで5月14日から25日にかけて開催された第72回カンヌ国際映画祭で、ベトナム人監督の短編映画「Hãy Tỉnh Thức Và Sẵn Sàng(Stay Awake, Be Ready)」がイリー短編映画賞を受賞しました。

1989年生まれのPhạm Thiên Ân(ファム・ティエン・アン)監督が手掛けた「Hãy Tỉnh Thức Và Sẵn Sàng」は、今回の映画祭の「監督週間」に出品され、別の作品9本と賞を競いました。アン監督はこの結果を受けて、「皆さんなしではこの映画は作れなかった」とコメントしています。

この作品は、路上の飲み屋の前で起きた交通事故をきっかけに思いがけず繋がった3人の青年を描いたもの。「CJ Short Film Making Project」として韓国系のCJ Cultural FoundationとCJ CGV Vietnamが主催する短編映画コンテストで入賞し、資金援助を受けて制作されました。

撮影にあたり、メインキャストのリハーサルに4日、カメラの準備に1日、エキストラのリハーサルに5時間をかけたとのこと。映画の7分間はワンカメ撮影だそうです。

アン監督は新たな映画のプロジェクトの準備を進めており、この短編映画が新しい映画のオープニングシーンになる、としています。

2018年にはアン監督の短編映画「Câm Lặng(The Mute)」がパームスプリングス国際短編映画祭で上映されたほか、スイスのヴィンタートゥールやフィンランドのタンペレ、香港をはじめ、15以上の映画祭にも出品されました。

「Hãy Tỉnh Thức Và Sẵn Sàng」の予告編は以下のリンクから観られます。
https://vimeo.com/331872264

ソース:
Phim ngắn Việt Nam thắng giải ở LHP Cannes
Phim ngắn Việt Nam tranh giải tại LHP Cannes

ちなみに今年のカンヌ国際映画祭といえば、ベトナム人モデルのNgọc Trinh(ゴック・チン)が露出度の高い衣装でレッドカーペットに登場し、ベトナム国内外で批判の的になったという事件も。問題の衣装はゴック・チンのInstagramで見られます。

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